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サバイバー ⑦


前回の続き・・・。


医:「次は、努力性肺活量の測定をします。」


私:「はい・・・?」


医:「最大に息を吸い込んでから一気に勢いよく吐き出したとき、最初の 1 秒間で何 % の息を吐き出せるか

を調べます。」


私:「はい・・・。」


医:「さっきと同じように私の指示通りに呼吸をして下さい。」


私:「はい。」


医:「最初は普段通りの呼吸を数回繰り返して下さい。」


私:「はい。」


医:「次に、胸いっぱいに息を吸い込みます。」


私:「はい。」


医:「最後に、勢いよく一気に息を吐きだします。」


私:「はい。」


医:「そして、そのまま吐けなくなるまで息を吐き続けて下さい。」


私:「はい。」


医:「良いですか?」


私:「はい。」


医「それではマウスピースを咥えて下さい。」


私:「はい。」


医:「それでは、始めます。楽に呼吸を繰り返して下さい。」


私:「はい。スゥ・・・。ハァ・・・。スゥ・・・。ハァ・・・。」


医:「はい。胸いっぱいに息を吸い込んで下さい。」


私:「スゥ~~~ッ。」


医:「はい。もっと吸い込んで下さ~い。」


私:「スゥ~~~ッ。」


医:「それでは、一気に吐いて下さい。」


私:「フゥ~ッ。」


医:「はい。吐いて~。」


私:「フゥ~ッ。(´;ω;`)ウゥゥ」


医:「まだまだ、吐けますよ~。頑張って~。」


私:「フゥ~ッ。(´;ω;`)ウッ~~…」


医:「吐ききって~。」


私:「フゥ~ッ。( ˃⌓˂ )」


声:「鬼・・・ミ(ノ_ _)ノ=3 ドテッ!」


医:「はい、良いですよ~。楽に呼吸をして下さい。」


私:「・・・。」


医:「(機器に表示された画像を見ながら・・・。)う~ん・・・。ここがちょっとアレかな~。」


声:「アレ???」


医:「もう一回、やってみましょう!」


私:「えっ?は・・・、はい。」


医「それでは、もう一度、マウスピースを咥えて下さい。」


私:「はい・・・( ノД`)シクシク…。」


医:「それでは、始めます。楽に呼吸を繰り返して下さい。」


私:「はい。スゥ・・・。ハァ・・・。スゥ・・・。ハァ・・・。」


医:「はい。胸いっぱいに息を吸い込んで下さい。」


私:「スゥ~~~ッ。」


医:「はい。もっと吸い込んで下さ~い。」


私:「スゥ~~~ッ。」


医:「それでは、一気に吐いて下さい。」


私:「フゥ~ッ。」


医:「はい。吐いて~。」


私:「フゥ~ッ。(´;ω;`)ウッ…。」


医:「まだまだ、吐けますよ~。頑張って~。」


私:「フゥ~ッ。(´;ω;`)ウッ~~…」


医:「吐ききって~。」


私:「フゥ~ッ。(𖦹ࡇ𖦹)💫」


医:「はい、良いですよ~。楽に呼吸をして下さい。」


私:「・・・。」


声:「やっぱり、人間の仮面を被った鬼や・・・👹」


医:「はい。今度は良いですよ~。」


私:「はい・・・。」


医:「最大に息を吸い込んでから、一気に勢いよく吐き出したとき、最初の 1  秒 間で 70% 以上息を吐き出せれば正常です。」


こんな感じらしい☟




医:「はい。これで終了です。待合室でお待ちください。」


私:「はい。」


待合室に戻る。



私:「いや~。鬼みたいな検査やったわ(笑)。」


家:「えっ?」


私:「単なる肺の検査やけど、限界まで吸ったり、限界まで吐いたりって普段せんやん?」


家:「うん。」


私:「それの限界の先の先まで呼吸させられたわ(笑)。」


家:「へ~っ(笑)。」


私:「取り敢えず、正常だったわ。」


家:「うん。」


こんな会話をしていると、例の声が診察室から聞こえてきた。


医:「はい。胸いっぱいに息を吸い込んで下さい。」


医:「はい。もっと吸い込んで下さ~い。」


医:「それでは、一気に吐いて下さい。」


医:「はい。吐いて~。」


医:「まだまだ、吐けますよ~。頑張って~。」


医:「吐ききって~。」


これは、検査を受けたものでないとあの苦しさは分からない。


私の後に入室したのは、 70 代くらいの女性だったはず・・・。


しばらくすると・・・。


また、同じ声が聞こえてくる・・・。


医:「胸いっぱいに息を吸い込んで下さい。・・・・」


endress・・・。


調べてみたら、この肺機能検査はやり直しが多いらしく、最大 8 回まで検査を行うらしい・・・。


声:「地獄だ・・・。」


次回へ・・・。

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