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サバイバー ㊿

前回の続き・・・。


昼食を終え、くつろいでいると、しばらくして・・・。


コンコンコン♪


看:「ササダさん。こんにちは~。午後担当の @$ です。よろしくお願いします。」


私:「はい。よろしくお願いします。」


看:「食事は済まされましたか?」


私:「はい。」


看:「完食ですか?」


私:「はい。」


看:「はい。ありがとうございます。明日、退院の予定ですかね~?」


私:「えっ?いや・・・、確か、水曜か木曜だと思いますけど・・・。」


看:「えっ?そうなんですか?」


私:「はい・・・。」


看:「ちょっと、確かめてきますね~。」


部屋を出ていく看護師さん・・・。


しばらくして戻って来た。


コンコンコン♪


私:「はい。」


看:「こちらの入力が間違ってたみたいです・・・。」


私:「ああ~。びっくりした(笑)。」


看:「すいません・・・(笑)。」


取り敢えず、問題解決したようだ・・・。


日曜の昼下がり、転寝をしていると・・・。


コンコンコン♪


私:「はい。」


家:「どう?」


私:「ああ・・・。寝てたわ・・・。」


娘:「お父さん、来たよ~。」


娘と二人で来たようだ。


私:「おう、来たんか?」


娘:「大丈夫~。」


私:「ああ~。だいぶん、喋れるようになったしな~。水曜位には退院出来ると思うよ。」


娘:「良かった。」


家:「食べられるようになってきたみたいだしね。」


私:「ただ、昼過ぎに看護師さんが来て、明日退院ですねって確認されたわ。」


家:「えっ?」


私:「入力ミスかなんかやったんじゃろ(笑)」


家:「今、退院されても、どこまでの食事を作ったらいいか分らんし・・・(笑)。」


私:「そりゃそうやわな・・・(笑)。」


小一時間ほど、家内と娘と話して過ごす。


その後、初めて来た娘を談話室に連れて行く。


大阪城を前にして・・・。

私:「どうや?天下取った気分やろ?(笑)」


娘:「うん(笑)。」


私:「天守閣がここより若干低いんよ(笑)。」


娘:「うん(笑)。」


その後、家内と娘を下まで送る。


手術後、初めて病棟から離れる・・・。


エレベーターで降りてみると、日曜で外来がないため、電気を間引かれ、暗い中、閑散としている。


私:「平日とえらい違いやね~。」


家:「うん。」


私:「はんじゃ、ありがとう。」


家・娘:「またね~。」


家内と娘を見送り、病室に戻って・・・。


動画タイム・・・。


転寝・・・・。


コンコンコン♪


配:「ササダさん。夕食をお持ちしました~。」


私:「はい。ありがとうございます。」

≪メニュー≫ 軟菜食

全粥 220g

鯖缶のハンバーグ

小松菜の和え物

炊き合わせ

果物 リンゴ


≪栄養成分の表示≫

熱量: 439kcal

たんぱく質: 18.1g

脂質: 13.6g

炭水化物: 57.3g

塩分: 2.0g


声:「ウゲッ・・・。また、鯖缶のハンバーグだ・・・。」


鯖缶のハンバーグは手術前の夕食、最後の晩餐で出たメニューだ・・・。


これが微妙な舌触りと魚っぽさが残り不味い・・・_| ̄|○、;'.・ ゲロゲロ


嘆きと悲しみを共有して欲しく家内に LINE を入れる。


LINE (私):「またもや、鯖缶ハンバーグ」


LINE (家):「それはなんか辛いな。まぁ、栄養考えてのことなんだろうけど」


LINE (私):「さあ?」


LINE (家):「もしかしたら、魚の方が柔らかいから?ミンチになっても牛とかは食べにくいんかな?」


LINE (私):「おでんで出たし、ミンチ」


LINE (家):「鳥じゃなかった?ミンチが出たのは覚えている。」


LINE (私):「鳥やろ」


LINE (家):「うん。だから牛とかはって限定した」


LINE (私):「鶏肉のハンバーグで良いやん」


LINE (家):「まあ、そうだけど。でも、明日はトンテキ!お肉らしいお肉かな?」


LINE (私):「明日から、ずっと肉続き(笑)」


LINE (家):「幸福度が増すな(*^_^*)」


LINE (私):「トンテキ 鶏肉の照り焼き 牛皿 ポークソテー」


LINE (家):「肉のオンパレード キタ━(゚∀゚)━!!って感じやなv」


LINE (私):「噛みづらいから、“敢えて”のな」


LINE (家):「リハビリな」


LINE (私):「そうやな」


LINE (家):「でも、もっとくつくつ煮込みうどんみたいなのが続くと思ってたから、時間は掛かるだろうけど、ある程度食べられそうで良かったよ。痩せすぎてもなぁ。食べて回復👍」


LINE (私):「👍」


そうだった、明日からは肉三昧・・・(笑)。


諦めて、しっかり頂こう・・・!

リクエストは、もちろん“ポークソテー”(笑)。


夕食を終え、くつろいでいると・・・。


コンコンコン♪


看:「ササダさん。こんばんは~。夜間担当の @¥ です。よろしくお願いします。」


私:「はい。よろしくお願いします。」


看:「お食事は済みましたか~?」


私:「はい。」


看:「完食ですか?」


私:「はい。」


看:「ササダさんは、明日、退院予定ですね~。」


私:「えっ???それ、昼も言われて、確認してもらったんですけど・・・?????」


看:「えっ?ちょっと、確認してきます。」


部屋を出ていく看護師さん・・・。


デジャヴュー・・・⸜( ¯⌓¯ )⸝ヤレヤレ


声:「おいおい・・・。そんなに早く追い出したいのか・・・(´;ω;`)ウッ…」


看護師さんが戻ってくる・・・。


コンコンコン♪


看:「すいません。手違いみたいです。」


私:「(笑)。」


ひと騒動もあり、家内に LINE を入れる。


LINE (私):「夜にも、明日、退院ですねって確認されたわ。」


LINE (家):「えっ?そんなんで大丈夫なんかなあ??」


LINE (私):「さあ?早く退院させたいんかな(笑)。」


LINE (家):「ああ・・・、あの変なオヤジみたいな(笑)。」


LINE (私):「おいっ(笑)。」


この時は、この会話が別のシーンでも、再現されることになるとは思わなかった


次回へ・・・。

 

 
 
 

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