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サバイバー ㊼

前日の続き・・・。


11 月 30 日(土)


11 月も終わりである。


2024 年も残すは 12 月だけである。


いつもなら 6 時に一斉に明かりが点くのだが、土曜日だからか病棟の明かりは点かないままである。


朝陽に照らされる紅葉とビジネスパーク

朝陽は活きる活力が湧いてくる。


コンコンコン♪


看:「ササダさん。おはようございます。午前担当の %$ です。よろしくお願いします。」


私:「おはようございます。」


看:「お変わりないですか?」


私:「はい。」


いつものように体温、酸素濃度、血圧のチェックが始まる。


看:「はい。大丈夫です。昨日からお食事が始まりましたけどお通じはありましたか?」


私:「はい。何か黒かったんですけど・・・。」


看:「薬の影響で最初は黒かったりするんですけど、続くようでしたら教えてください。」


私:「はい。」


看:「点滴交換しますね~。」


私:「はい。」

朝焼けとともに撮ってはみたが、点滴は、所詮、点滴である・・・(笑)。


気持ちの良い朝陽を見ながら、仕事を軽く済ましていると・・・。。


8 時を少し超えて、ノックがした。


コンコンコン♪


配:「ササダさん。おはようございます。お食事をお持ちしました。」


私:「はようございます。」


配:「そちらに運びますか?」


私:「あ・・・。そうですね・・・。お願いします。」

分かりづらいので上からの画像も・・・(笑)。


≪メニュー≫ 軟菜食

全粥 220g

炒り卵

白菜のドレッシング和え

ほうれん草の味噌汁

梅びしお

牛乳 200ml


≪栄養成分の表示≫

熱量: 445kcal

たんぱく質: 20.4g

脂質: 16.4g

炭水化物: 51.5g

塩分: 2.6g


五分菜食から軟菜食へ・・・。


お粥も五分粥から全粥へ・・・。


副菜も刻みから軟菜のみに・・・。


声:「進歩だ・・・。(笑)」


ただ、想像以上に噛み砕いて飲み込むまでの作業が大変だった。


通常の 3 倍以上は回数・時間共に掛かったのではないだろうか?


家内にも写真を送ると驚いた返事が返って来た


LINE(家):「えっ?もうその程度までいけるんだ?白菜とか繊維ありそうだけど大丈夫だった?」


梅びしおはお粥の共には最高である。


一番手こずったのは、炒り卵である。


噛んでも逃げて行って、歯茎と口の隙間に逃げ込むのである。


味噌汁に入っているほうれん草も茎の部分は意外に大丈夫なのだが、葉の部分が歯茎にピタッと張り付くので

ある。


そして、家内が指摘した白菜よりも一緒に入っていた白ネギが難敵だった。


スルッと抜けて逃げ回るのである。


案の定、歯磨きをするときには、大量の炒り卵やらほうれん草の残渣が・・・。


朝食を終え、仕事を続けていると看護師さんがやって来た。


コンコンコン♪


看:「ササダさん。お食事済みましたか~?」


私:「はい。」


看:「今日から食事の内容が変わりましたけど大丈夫でしたか?」


私:「はい。普段より、時間は掛かりましたけど・・・(笑)。」


看:「そうですね~。でも。食事が出来るかどうかが退院の目安になりますから頑張って下さい。」


私:「はい。」


看:「じゃあ、下げますね~。」


私:「お願いします。」


9 時になるとエーデルワイスが流れてきた。


知らぬ間に病棟の明かりも点いていたようだ。


仕事も一段落し、例のごとく、動画配信を・・・(笑)。


ドラマの 1 話がだいたい 25 分前後なので、サクサクと観られて入院生活には丁度よい。


疲れたら寝る・・・zzz


起きて観る・・・⊙⊙


あっという間にお昼である。


コンコンコン♪


配:「ササダさん。お食事をお持ちしました。」


私:「はい。」


配:「窓の方に運びますか?」


私:「ああ・・・。大丈夫です。」


配:「では、こちらに置かせて頂きますね~。」


私:「はい。ありがとうございます。」


朝の配膳の方と同じ方だったようで、気を使わせてしまった・・・(笑)。

≪メニュー≫ 軟菜食

全粥 220g

カレイの煮付け

青梗菜(チンゲンサイ)とうす揚げ煮

いんげんの和え物


≪栄養成分の表示≫

熱量: 301kcal

たんぱく質: 20.1g

脂質: 2.7g

炭水化物: 46.7g

塩分: 2.0g


声:「お~っ!お昼のリクエストが出来るじゃないか!!」

翌々日のリクエストが出来るようだ!


この日は、(A) 鮭のマヨネーズ焼き と (B) トンテキ だった。


声:「に・・・肉・・・肉が食べた~~い・・・。」


チェックをしようと思ったのだが、ペンがない・・・ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!


声:「家内に持ってきてもらわねば・・・。」


窓際に移動して、食事に取り掛かる・・・。

お粥に味が無いのでカレイの煮つけ汁をお粥にかける。


カレイは口の中で簡単にほぐれるのだが、食べて行って水分が無くなってくると、例のごとく、歯茎の間に・・・。


いんげんの和え物も意外に強敵だった・・・(笑)。


家内と娘から返って来た LINE


LINE(娘):「めっちゃ固形!」


LINE(家):「ホントだ。ここまで食べられるんすごい変化じゃなぁ。」


その裏で食物残渣と格闘している私がいる・・・(笑)。


次回へ・・・。

 
 
 

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