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サバイバー ㊷

更新日:4月28日

前回の続き・・・。


家内と会話しているところへ看護師さんが入って来た。


看:「ササダさ~ん。如何ですか?」


家:「こんにちわ~。」


看:「ああ。こんにちわ~。奥様がいらっしゃっていたんですね~。」


私:「はい。」


看:「後にしましょうか?」


私:「いいえ。大丈夫です。」


看:「じゃあ、ちょっとチェックしますね~。」


私:「はい。」


看:「はい。大丈夫です。もう少し、ベッドを起こしたりできますが、どうされますか?」


私:「はい。お願いします。」


看:「これで良いですか?」


私:「はい。」


看:「このコントローラーで動かせますので、ご自身で調整してください。」


私:「はい。すいません。スマートフォンとかがまだ返ってないんですけど・・・。」


看:「えっ?そうなんですね??すぐ持って来ますね~。」


私:「よろしくお願いします。」


スタッフステーションに取りに行った看護師さんが戻って来た。


看:「こちらで間違いないですか?」


私:「はい。ありがとうございます。」


文明の利器を取り戻すことが出来た。


看:「何かあったら呼んでくださいね~。」


私:「はい。」


この後、 15 分ルールを破り、 1 時間程度家内と過ごす。


家内も帰り、少しの快適さを得て、退屈しのぎの配信アプリを観ていると・・・。


医:「ササダさ~ん。」


私:「はい。」


医:「如何ですか~?」


私:「はい。取り敢えずは・・・特には・・・。」


医:「奥様にもお伝えしましたが、腫瘍部はきれいに取りきれました。安全域まで取って、特に、浸潤も確認

できませんでした。」


私:「はい。」


医:「切除部は縫合していますので、若干の違和感はあると思います。」


私:「はい。」


医:「ちょっと、診ますね~。」


私:「はい。」


医:「お口を開けて下さい。」


私:「はい。」


医:「はい。大丈夫です。」


私:「はい。」


医:「では、明日も診に来ます。」


私:「はい。」


先生が出て行ってすぐに看護師さんが入って来た。


看:「ササダさ~ん。夕方から担当します #$ です。よろしくお願いします。」


私:「はい。」


看:「点滴の交換をしていきますね~。」


私:「はい。」


絶食中の、晩御飯らしい・・・。


看:「痛みとかは無いですか~?」


私:「はい、大丈夫です。」


( ^o^)☎トゥルルルル…


携帯電話が鳴った・・・。


液晶には、登録されているヤ〇ト運輸のドラーバーさんの携帯が表示されている。


事務所に掛かって来た電話は、不在の場合、私の携帯電話に転送するように設定している。


私:「すいません。ちょっと良いですか?」


看:「どうぞ。」


私:「はい。もしもし・・・。」


配達員さん(以下:配):「ヤ〇ト運輸ですが、お荷物をお持ちしたんですが・・・。」


私:「事務所の方ですか?」


配:「えっ?」


私:「香里新町の方ですか?」


配:「はい。」


私:「メーターボックスに入れといていただけますか?」


配:「はい?」


私:「メーターボックスに入れといていただけますか?」


配:「はい?生ものなんですけどどうしたら良いですか?」


私:「じゃあ、自宅に転送してもらって良いですか?」


配:「はい?」


私:「メッセージを入れます。」


配:「はい?」


私:「後で家内から連絡させます。」


配:「はい?」


私:「連絡します。」


配:「はい・・・?」


埒が明かないと思ったのか、向こうが電話を切ったので電輪を切ったが、情けないことに、電話では、私の話

は通じないようだった。


私:「なんか、通じなかったぽいです。」


看:「そうですね~。直接、話していると分かりますけど、電話は分かりづらいかもしれませんね~。」


私:「そうかぁ・・・。」


看:「大丈夫ですよ。徐々に慣れていきますから。」


私:「はい。」


看護師さんが部屋を出ていき、携帯電話と LINE を確認したら、入院前日と入院当日にヤ〇ト運輸がお歳暮を

届けていたらしく、生ものなので受け取ってもらわなければいけないので、送り主にも連絡が入っていたよう

だ。


そこから、送り主から、事務所、私、そして本社に電話が入っていたようだ。


しかし、入院のことは伏せていたので、本社からも不在としか伝えられなかったらしい・・・。


結局、 SMS を入れていたのだが、意思が伝わらなかったようで、折角、送って頂いたお歳暮は返却されこと

になったようだ。


申し訳ない・・・m (_ _)m


看護師さんは徐々に慣れると言ってはくれたが、抗酸化のことを伝えるのが私の仕事なのに、大丈夫だろうか

という一抹の不安を感じた一件だった。


術後、一日目の舌部はこんな感じである。



画像向かって右側が切除した部分である。


若干の舌が削られているのは分かると思う。


裏の縫合部は、流石にえぐいので公開は避ける。


自身でも見た目では、そんなに腫れていないのは分かるのだが、舌で軽く噛んでみると、舌に芯があるような

違和感があり、それが 3 倍にも 4 倍にも感じてしまう。


鏡を見ながら発声練習をしてみる。


あ~・・・。

い~・・・。

う~・・・。

え~・・・。

お~・・・。


“い”の音が発声しづらい。


続いて、子音を試してみる。


か~き~く~・・・。

さ~し~す~・・・。

た~ち~つ~・・・。

な~に~ぬ~・・・。

は~ひ~ふ~・・・。

ま~み~む~・・・。

や~ゆ~よ~・・・。

ら~り~る~・・・。

わ~を~・・・。

ん~。


“か行”と“た行”と“ま行”が発声しづらいようだ・・・。


それ以外にも、濁音、半濁音が発生しづらい・・・。


これらも多く話すことで克服できるらしいのだが、元に戻るのか・・・?


次回へ・・・。

 
 
 

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